スペシャル対談 Mr中村&Ms Ngaire
オーガニック と NakedPan 2008,11,7
笑えるたまご委員会の中村委員長とイギリスの有機コンサルタント ナァリさんに
NakedPanをめぐるお話として対談をしていただきました。
ナァリさんを取り上げた胆江日日新聞の記事
中 村: 日本では、オーガニック、ナチュラル、
バイオマクロビなどいろんな言葉が飛び交って
いますがヨーロッパではどうですか?
Ngaire: ヨーロッパでもごちゃまぜです。イギリスでは
5~6年前からオーガニックブームで、食物、衣服、
化粧品などに広がっています。
1940年代は、普通におばあさんやおじいさんが
オーガニック料理を作っていました。何も新しい
アイデアではありません。
1970年代に、農業が工業化して安く大量に食物が
作られ、1980年代には、病気やコンデションの悪い
人たちが出てきているのではないでしょうか?
中 村: イタリアのスローフードなどは、食事のみならずライフスタイルをも提案した運動ですね。
Ngaire: そうです。食物も季節に合わせて作ります。オーガニックフーズが進んでいるのはやはり
ドイツです。バイオダイナミックという有機農法のレシピもあります。でも、ヨーロッパから見る
と日本はナチュラルなライフスタイルに見えます。
中 村: イギリスの実情はどうですか?
Ngaire: オーガニック食材は価格が高いので、景気が悪くなると手が出ません。私も、牛乳とジャガ
イモはオーガニックを使いますが、他のものは通常品で我慢します。
中 村: オーガニック市場で大切なのは何でしょうか?
Ngaire: トレーサビリィティです。作っている人の顔が見えることが大事です。ファーマーズマーケット
が 人気なのはローカルフード(地産地消)とトレーサビリィティの為です。
そして流通の簡略化によって消費者と生産者が近いことです。
中 村:良くわかります。日本の産直も同じです。流通が簡略化すると作物も新鮮です。
しかし、見本市ではオーガニックの食材をデモンストレーションする際に化学物質で作られた
フッ素樹脂鍋を使っていましたが、なぜでしょう?
Ngaire: 器物としては ナチュラルな素材のものまでまだ、考えが付いてきていません。
3 ~4年かかるのではないでしょうか?
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中 村: オーガニック調理をオーガニック鍋で,と いうのは理にかなった王道ですが、そばかりでなく
【豊かな生活を】考えた時に健康で楽しく毎日を過ごす。
これに尽きるのではないかと思います。
そのために 便利な道具で便利に食べる,と言うことがハッピーなことなのでしょうか?
少し面倒でも、自然な道具で地球に優しく食事をする。
ライフスタイルも含めて オーガニックを考えると、NgaireさんがNakedPanを推奨する意味
がわかります。
Ngaire: オーガニックの中には、フェアトレードの考え方も含まれています。
中 村: フェアトレードはイギリスが発祥ですね。
Ngaire: そうです。これは利益を生産地に残す、という考え方です。子供が過剰な労働力となって
生産された商品も絶対ダメです。有名な会社でもこのようなことは行われています。
消費者は企業の姿勢までも見ながら商品を購入する運動が行われています。
ディズニーは中国で作っているグッズもその生産方法までチェックします。
中 村: 労働時間の長さなども問題になっていますね。社会的にフェアで自然に則っている。
食物も衣服も道具もこの基準が大事です。さて、NakedPanに話を移します。
NgaireさんはNakedPanの何がいいですか?
Ngaire: 油が少なくてすむことと、味が美味しいことです。
私のパートナーはフッ素樹脂のフライパンを使っていました。そこで、肉を半分にして
フッ素樹脂フライパンとNakedPanで焼き比べをしました。彼はNakedPanの勝ち、と
言いました!!ロンドンで3店舗を持っているインド人のあるシェフは、ウサギ料理に
NakrdPanを使っています。
中 村: イギリスの一般的なフライパンの素材は何ですか?
Ngaire: 鍋のベーシックは ステンレス、フライパンはフッ素樹脂です。
フランスのルクルーゼも使います。
有名なシェフが推奨するシェフブランドの鍋が売れています。
中 村: フッ素樹脂フライパンについて何か?
Ngaire: フッ素樹脂フライパンは油をつかわないとPRしていますが、油はつかいますよね。
バターも。
イギリスの有名なシェフに聞いたのですが、彼は4つのフッ素樹脂フライパンを
1ヶ月でつぶし捨てるそうです。
中 村: 最後に NakedPanにアドバイスを。
Ngaire:
トレーサビリィティが大事です。
原料・職人(アルティザン)。
特に職人さんに興味があります。
エンジニアではない。
職人は世界的に少なく貴重です。
まさに地域の資源です。
原料では75%リサイクルの鉄を使っている
というのはこの鍋をPRするのにパワーがあります。
実際NakedPanをwebで販売しているオーガニックショップでは「75%リサイクルの鍋」
という名前をつけています。
中 村: まるで ツールと言うよりはアートに近いですね。
Ngaire: そうですね。魅力をまとめると
① 自然でリサイクル可能
② 使い込むと油は要らなくなってくる
③ 早く調理できるのでエネルギーのロスがない
④ ノンケミカルで安心
⑤ 美味しい
⑥ 製作過程に伝統が生きている
⑦ 素材が再生素材である
⑧ 職人の手作りである
こんな すばらしいNakedPanを世界中に広めていきましょう。
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